抄録
本研究は,水族館おける体験プログラムを対象として,プログラムの題材やテーマ,工程などの違いによる,プログラムの進行に沿った参加者の印象(気持ち)の変化の傾向をとらえる.それをもとに体験プログラムの設計のための指針を提案することを目的としている. 体験プログラムで対象とする生物を「題材」としてとらえ,それぞれの生物の何に着目するのかという「テーマ」,そしてそれをどのようなプロセスで体験して行くのかという「工程」がプログラムを構成する要素であると考えられる. 本報告は,すみだ水族館(東京)で実施した体験プログラムを対象に,ペンギンを題材とした4回シリーズのワークショップにおいて,同じ工程で構成されたワークショップでも,ペンギンのどんな生態に注目するのかといったテーマの違いや,どのように観察するのかといった具体的なワークショップでの参加者の行動の違いによって,参加者の気持ちの変化にどのような違いがあるのかを,気持ち温度計による測定によって明らかにする.