抄録
本研究は、事業会社内のサービス開発における理想と現実のバランスを試行錯誤していく際に必要となる考え方やプロセスなど、最適なデザイン探索のあり方の体系化を試み、再現性を示す目的で実施している。ここで言う「理想」とは、ユーザー、企業の両者にとって最適な最終的に目指すサービスの姿である。加えると、ユーザーにとってはユーザーの本質的なニーズを満たす最適な価値ある体験をすること、企業にとっては継続可能なサービス提供のしくみを作ることで、企業が目指す目的を達成できることが最終的なゴールである。「理想」は、ヤフーのサービス開発の現場において「コンセプト」と表現されることが多いため、この先「コンセプト」と表記する。初めにデザイン探索に取り組む前に押さえておくべき前提条件を明確にし、デザイン探索の有効性を示したい。更に本稿では、コンセプトの表現方法について考察を行う。