抄録
屋内用園芸用具に求められる要件を明らかにするために,千葉県内の医療福祉施設において屋内園芸活動プログラムの記録調査と実地調査を実施した。当該施設ではペットボトルを用いた簡易水耕栽培装置を使用している。そこで,この装置に着目し,装置の改善可能性について検討を行った。まずこれまでの屋内園芸プログラムの記録の調査から,簡易水耕栽培装置を用いることで,天候に関係なく栽培ができ、安定した栽培を行えることが確認できた。さらに実地調査によって、エンドウやヒマワリ,カンパニュラなどの8種類の植物を屋内で栽培できることを確認した。屋内での栽培では屋外のそれと比較して,栽培期間が長くなる傾向にあるものの,順調に生育することが確認できた。これにより,装置単体では栽培が困難な作物があること,またより転倒しにくく,さらに培養液中に藻が発生しないような装置の必要性が示唆された。