抄録
本研究は大学と地域の関係性と地域振興について明らかにするものである。かつて「信州の学海」と呼ばれた、長野県小県郡塩田町の大学誘致の事例を取り上げる。塩田町は戦後復興のため、地域文化を活かしたコイの養殖を行い、これを町の主産業とすることに成功した。しかしながら、それまで行ってきた農業や観光に対する先行きの見えない不安は大きく、移住する住民も多かった。そこで、「東信学園都市構想」の先駆けとして、大学誘致による、農業と観光の再興を目指すこととなる。この大学誘致と地域の関係性について時代背景と共に研究し、今後の地域振興について考える。