抄録
本研究ではデザインシンキングに加えて、地域振興で実施されている地域ブランディングの視点を取り入れて、社会課題を解決するための社会システムの構築プロセスの解明を目指す。スケールの異なるケースにおける社会システムの構築プロセスについて詳細な観察調査と分析を行うことによって、対象フィールドのスケールや複雑さに縛られないスケーラブルなデザインプロセスの成立条件を明確にし、新たなデザインモデルの提案を試みる。社会システムの中でも、主に空間とコミュニティが提供する経験によって解決しうる社会課題を取り上げる。本稿では4つのケースのうち、「100㎡の共有スペースとコミュニティづくり」のケースを中心に議論を進める。