日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第63回研究発表大会
セッションID: D8-03
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平和都市広島の車体ラッピング広告について
-広島市における11年間の取組みから-
柏尾 浩一郎
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抄録

「車体をラッピングする」という広告スタイルが、市民権を得て久しい。2005年(平成17年)、広島市が正式に運用開始した「広島市における車体広告の特例許可」は、2015年(平成27年)度末で11年が経過する。同市では、公共交通機関である路線バス・路面電車(以降、バス・電車)の車体広告の面積や数について一定の制限が設けられている。ここで言う「車体広告の特例許可」とは、いわゆるラッピングバスのように「表示面積などの許可基準に適合しない場合においても、特にやむを得ないと認める時に、特別の許可を与えること」と同市は定義している。広島市は、この「特例許可」にあたり、「車体広告の特例許可に係るデザイン協議専門部会」を設置。すなわち、同市で運行されるラッピングバス・電車は、その審査を通過した一定水準以上のラッピング・デザインということになる。専門部会設置当初より、委員に携わらせていただいた一人として、今後の都市デザインに活用すべく、これまでの取組み、成果、課題についてまとめた。

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