社会に根ざした問題を発見し解決するスキルをもった人材を育成するため、問題発見・解決を実践する前の練習としてSF映画を題材にしたデザインワークショップを行った。このワークショップでは、映画の世界で使われそうな道具やサービスを考え、最終的にはアクティングアウトを用いたプレゼンを行なう。我々は観察対象となる映画の世界をチームで共有しアイデアを外化するためのツールとして「ハコニワ型発想支援ボード」を開発した。これを用いることで参加者はチームで映画の世界の人々の視点で想像し、映画の世界で使われそうな道具やサービスのプロトタイプを作成できた。またSF映画という日常から離れた題材によって、問題発見・解決スキルの未熟さを補える可能性が明らかになった。