コモディティ化した市場において価格競争を避け企業が生き残るためには,製品の機能や性能を向上させるだけではなく,製品のユーザビリティやユーザエクスペリエンスの向上による競合メーカーとの差別化を行う必要がある.その手段として人間中心設計プロセスが注目されている.
HCD-Netは日本の企業への人間中心設計プロセスの導入支援を行っており,HCD-Net関西支部は関西地区においてセミナーやワークショップを開催し,関西の企業を支援している.本稿はHCD-Ne関西支部のこれまでの活動の結果と今後の活動の方向性について報告する.