抄録
本研究は,プロジェクターを用いて壁に動物の映像を投影し,その壁の正面に立つことで投影される自分の手の影の動きによって操作する,動物の生態を学ぶインタラクティブシステムのデザイン研究である.小学校低学年の子供が,動物園で実際に動物を観察しているかのようなリアルな迫力の映像を,小学校にある多目的ホールなどの広い屋内空間で自由に見ることができるシステムを目指した.調査分析では,現在考えられる子供が動物の生態を学ぶ方法を分析・比較し,問題点を明らかにした.使用する機器は,広角プロジェクターとWEBカメラ,パソコンで,processingを用いて映像を壁に投影する.ユーザーは壁の前に立ち,自分の手の影を使って操作する.Processingでは,blobdetectionライブラリを用いてWEBカメラを通して黒い塊を検知し,その座標を取得する.また,作成したプロトタイプを実際に小学生と20代男女に使用してもらい,7段階の評価アンケートと自由記述による感想をもらった.今後の課題として,3Dモデルに対応することでユーザーは好きな角度で立体的に観察することができる.