抄録
環境教育現場では効果的な教材作成や研修などが盛んに行われており、特に教材に対しての関心が非常に高い。しかし、地層や地下水脈などの直接見ることの出来ない題材の場合、その製作に必要な情報に限りがあるため教材数は少ない。2次元で表現される地層断面図などの視覚による情報だけでは、立体的に連なる地層の理解は個人の能力に頼るところが多く、個人差があり、読み解くにはある程度の時間を必要とする。それに対し3次元モデルは、直接手に触れることが可能であり、より深い理解を促すと考えられる。本研究では地下水を題材に水環境への理解と関心を促進する目的で、地下水脈モデルを地質地盤情報から3Dデータを作成し、3Dプリンタを用い3次元地質構造モデルを制作した。3次元地質構造モデルを用いることで、直観的に地層と水脈の構造を手にとって学ぶことができる。直覚的に理解できることは、教育上、有効であり、親しみをもった深い理解が促され、子ども達が水環境への意識を高める事が期待できる。また、深い理解を促すために、忠実な地層の再現を目的とするのではなく、地層データを加工し、パズルのように積み重ねて遊ぶなかで「気づき」を得て、楽しく学べる教材を目指した。