日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第64回春季研究発表大会
セッションID: PA-10
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紙を使用した立体物造形手法の研究
本山 真帆*菊竹 雪
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抄録

近年、3Dプリンターやローエンドな3次元CADの登場により、より多くの人が立体物を手軽に造形できるようになった。しかし、3Dプリンターは材料を積層して造形するという特徴上、造形時間が長く、材料費も高価である。また、企業や学校に向けた高価な3Dプリンターは、高い精度で立体物を造形可能だが、安価な個人向け3Dプリンターに関しては、完成した立体物の精度が低いといった問題点がある。そこで本研究は、個人のデザイナーや設計者を想定したユーザーが、(1)高価な機器を使用しない、(2)高価な材料を使用しない、(3)造形に時間を要さない、(4)熟練した技術を要さずに高い精度での造形が可能である、という4つの目的を挙げ、これらを達成しうる手法として、紙を使用し、立体物を造形する手法を提案した。紙は、材料費が安く、普及率の高いプリンターで印刷し、カットする事で加工が可能であるため、本研究の目的を達成できると考えた。また、立体物を造形する手法を提案するだけではなく、ユーザーが実際にこの手法を実行できるように、フローチャートを用いた伝達手法の提案も行った。

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© 2017 日本デザイン学会
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