抄録
日本人は古くから五感で食事という行為を楽しんできた文化がある。現在、コンビニ弁当の普及とともに日本人が器を持って食事をする機会が減少している。結果として、食事の際に手から食べ物の温度感じることが無くなる。食事の際に駆使する五感の内の触覚(温感・触感)が欠落するのだ。また、日本人の背筋を伸ばした美しい姿勢での食事スタイルも失われつつある。私は日本の昔ながらの食事スタイルである器を手に持ったスタイルのコンビニ弁当容器「もちわん」をデザインした。「もちわん」が日本人の五感で食事を楽しむ心を取り戻してくれるかもしれない。