奈良県立磯城野高等学校3年生7名(調査・テキスト担当)と東京工芸大学 芸術学部 デザイン学科 2年生2名と4年生1名、(UX・UIデザイン担当)同じくゲーム学科 3年生2名(プログラム担当)を対象に、ICT (Information and Communications Technology)教育を実施した。大学生と高校生が協力し、共同で奈良にある「名勝 依水園」を調査してコンテンツとなる対象を選び出した上で、開発環境としてマルチプラットフォームに強い“Unity”を、そしてARマーカーを認識させるために“Vuforia”を用いたスマートフォン用観光案内アプリを制作した。その結果、景観を害する等の問題も解決でき、訪れた人により多くの情報を伝えることができた。このアプリを作り上げる過程で、相互の意見交換、知識の共有などを通じ、地域も年齢も異なる学生の共同作業が、単にテクノロジーを教えるICT教育では得られない多くの気付きを学生に与え、その結果としてICT教育としての教育効果も高める可能性を示すことができた。