抄録
近年, データから意味を見つけ出すためのデータ視覚化が注目されている. データ視覚化の手法の一つであるデジタルダイアグラムは, コンピュータによるインタラクティブな体験により,ユーザが能動的に情報を発見できる. 函館市西部地区では, 和洋折衷住宅と呼ばれる多様な色を持つ建物が, 独特な景観を形成している. 本研究では, 西部地区の建物の色をデータとして収集し, そのデータをもとに, 街の特徴を視覚化するIrosashiを制作した. ユーザは, 西部地区の坂道と建物の種類, 部位を選択することで, その条件に合った建物の色彩を自由に見ることができる. このIrosashiの評価実験を行い, 西部地区の特徴を発見することができたかを検証した. ユーザは西部地区の色合いや明度といった特徴を理解し, 発見を得ていた. しかし, UIの操作性にいくつか問題があった. 今後は, Irosashiの改善とともに, 社会で利用されるツールを目指し, 利用シーンを検討する.