日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会
セッションID: B1-01
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介護施設における介護士の業務の観察調査
*児玉 彩佐藤 弘喜
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抄録
介護施設には要介護者の増加、介護職員の不足、要介護者への虐待、低賃金などの問題があり、解決するために待遇改善、人員確保、職員の負担軽減が求められている。しかし、施設では手書きによる記録方法が主でありこの方法で情報管理されており、非効率的である。よって、効率的に記録を取るためのツールによってスマート化された情報管理システムが導入されることが望まれる。
本調査の目的は介護施設における構造化された問題点をもとに現場が抱いている真の問題点を明らかにし、記録システムにおいて有効な方法の要因を探ることである。方法はインタビュー調査や観察を介護施設で介護士・看護師に対し行った。
その結果、インタビューから新人教育や利用者の自立に向けた共通認識を持ってケアをすることが重要だとわかった。そして観察を通して施設の建物の構造が作業や記録の効率に大きな影響を与えていることがわかった。以上から、効率的な記録ツールの要因は職員同士が上下関係の中で助け合い、自立支援に向けた共通認識を持つ必要があることと、ケアの合間に記録するため複数箇所にツールを配置することが必要であるという結論に至った。職員同士が共通認識を持つためには、新人とベテランの間での教育システムを用いたやり取りが必要だと考える。また、建物の構造や業務の流れの中でどこにシステムを配置するかが重要になってくると考えられる。そのため、今後はシステムの具体的な内容をまとめ、システム同士の関係性を整理し開発を進める。また、設置場所についての調査を進める。
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