インタラクティブな画像の変化によってリハビリテーション動作を促し,リハビリテーション動作の運動量における達成度をアート作品の完成度としてフィードバックする「立ち上がって空に描こう!」のプログラムを開発した(特許出願中)。本プログラムを実行するVRヘッドマウントディスプレイを装着して上下運動を行うことによって,視界の画像が変化して風景画像を制作することができる。回復期リハビリテーション病院の入院患者が本プログラムを用いて立ち座り動作のリハビリテーションを実施したところ,本プログラムを用いない患者に比較して,運動の前後でリハビリテーションに対する「楽しさ」の評価が大きくなった。また,本プログラムを用いることによって運動回数が増加する傾向がみられ,長期間のリハビリテーションに楽しく取り組むことができると考えられる結果が得られた。