日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会
セッションID: B1-04
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杢目調テクスチャにおける奥行き感の定量化
*松岡 慧前泊 秀徳佐藤 浩一郎寺内 文雄
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抄録

近年,ユーザの価値観の多様化に伴い,様々な仕様の自動車用内装材テクスチャが使用されており,それらをデザインする際には,多様な開発の方向性を考える必要がある.特に視覚評価において,その要求は高まる一方である.
 筆者らは,加飾フィルム樹脂仕様のサンプルを含む,多様な仕様のサンプルを用いて,官能評価実験を実施した.その調査の結果,「高級感」および「嗜好」に対し,主に影響を与える因子が「本物感」と「奥行き感」であることが判明した.そこで,今後は「奥行き感」を,物理特性を用いて定量的に扱うことを目指すこととした.

 本研究では,奥行き感と物理特性の関係性の解明のために,前報で奥行き感強化が高く,「杢目調」とクラスタリングされた合計8サンプル(木材と加飾フィルム樹脂,図1参照)に対して物理特性の測定実験を実施した.それにより取得した測定データと過去に実施した官能評価実験の官能評価データを用いた分析を行い,「奥行き感」と物理特性の関係を明らかにすることで,今後の開発の一助とすることを目的とする.

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© 2018 日本デザイン学会
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