抄録
本研究は,コンサートホール等の音場においてアコースティックに受聴環境を調整できるイヤーピースをデザインするアルゴリズムを構築することを目的としている。本報では,集音型のイヤーピースを用いて行った室内音響測定の結果を報告している。
実験に用いたイヤーピースは放物曲面に基づく形態で外耳道入口を焦点とすることで集音を行っている。音の方向に対する投影面積,形状および開口率を実験変数とし125Hz~4000Hzの純音と合成音に対する集音特性を測定した。実験の結果,投影面積が大きく面積要素が耳に近いほど集音効果が高いこと,面積要素の上下の位置については集音効果に影響がないこと,開口率12%程度では集音効果に影響がないことが明らかになった。