本研究では、地域の隠れた魅力を伝えることを目的として、函館地域を題材としたメディアテクノロジーを利用した体験型デジタルメディアコンテンツを制作した。近年の科学技術やデジタル技術の発展によりメディアの在り方は多様化し、それらに関係する技術も様々な形で発展を遂げている。さらに、これらのテクノロジーは、最近では地域に対して広がっていくような動きを見せている。そこで、メディアテクノロジーの中でも自らの身体を伴う体験を可能とするインタラクション技術に注目し、実際に函館を題材に地域性を反映させた体験型のデジタルコンテンツを制作した。その作品を実際に展示し、情報発信のコンテンツとして一般の人々に体験してもらった結果、制作したコンテンツが地域の隠れた魅力の再認識につながる可能性を持つことが明かされた。