日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会
セッションID: C1-03
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光硬化性樹脂AMモデルへのめっき技術の開発
*竹村 昌太桑原 聡士土井 正浦崎 香織里高橋 俊也
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抄録

近年、レーザー焼結型積層造形装置を筆頭とした積層造形(Additive Manufacturing、以下AM)技術を生産機器として利用する動きが強まっている。
東京都立産業技術研究センターでは、積層造形装置による機器利用事業を実施しており、意匠モデルやコンペ・展示会出展用モデルの作製を目的とした利用が多い。また、製品モデルとしても活用できる外観を得るために、作製した造形品へのめっきによるメタルモデル化の要望もある。AM材料は多種存在するが、アクリル系樹脂(紫外線硬化樹脂)を用いたインクジェット法材料噴射式による造形品は、他のタイプのものと比較して造形精度が高くモデル表面が滑らかに仕上がることが利点となっている。しかし、液状のアクリル系樹脂を紫外線光により積層硬化する工程を繰り返して製作する造形品は、表面の凹凸が大きくなり、めっきにより実際の製品と同様の外観・質感を得ることが難しい。また、アクリル素材は難めっき材料のため、めっきの密着性が低いという問題もある。
本稿では、製品モデルとして活用可能な外観を得ることを目的として、アクリル系樹脂AMモデルへのめっきによる意匠性付与の検討を行った。

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