日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会
セッションID: A2-03
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防犯的な視点から見たプレイスメイキング概念に関する考察
場のコンポーネントの提示
*渡 和由三友 奈々
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抄録

プレイスメイキングは、一人一人の日常的な居場所を設える概念であり、米国では公共空間や商業施設で盛んにその概念の下にした再生が行われている。 近年、日本でも官民共同で賑わいづくりを達成できる方法として注目され、国土交通省や自治体の支援を受ける等して多様なイベントや飲食店等を導入した社会実験が各地で行わ れている。 一方、居心地の良さや楽しみといった魅力を得る前提として、犯罪不安がなく、安心感が担保されていることが、公共空間の再生・改善のためには必要である 。我が国では、監視カメラや壁による囲いが過剰になる例も見られ、それらに頼り過ぎることへの懸念が上がっている。2020 年に向けて訪日外国人旅行客が増加する中、防犯的な視点からのプレイスメイキング概念における研究を進めることが急務である。 本稿では、公共空間における防犯と居心地の良さの両立を目的とし、公共空間に必要な具体的な場のコンポーネント(各部分)について提示する。

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© 2018 日本デザイン学会
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