本研究では、新しいテレビ端末のデザインと視聴者の体験について考える。持ち運び可能なテレビがあれば、私たちはいつでもどこでもテレビを見ることができる。画面を一覧することができれば、映像を見てチャンネルを選ぶことができる。そして我々の社会も変わる。緊急事態が起きても、各局の放送を比較しながら有用な情報を得ることができる。カレンダーや時計代わりとなって、高齢者や患者などに手軽に娯楽を提供できる。リモコン操作で他者にストレスを与えることもなくなるのだ。
また、ニュースだけを見たい視聴者のために放送局が準備するニュース番組もデザインした。日本の放送会社はCMを収入源としている。従来は広告主に時間を売ってきたが、今後は広告スペースを売る方法を提案する。