本研究では,「居心地の良い」場所を任意活動を促す場所とし,その構成要素を明らかに
することを目的として,フィールドワークとアンケート調査を行った.フィールドワークから,任意活動が行われる「居心地の良い」場所の存在が示された.また,それらは街並みや風景の眺めがよく,ベンチなどの着座できる環境のある場所であり,適度な交通量の場所であることが分かった.アンケート調査からも同様に,風景の良さや人通りに関する回答とともに開放感も要素として挙げられた.これらのことから,滞留者は眺めの良い開けた場所,すなわち「視点場」と「他者」の要素から「居心地が良いかどうか」を判断していると考察された.また,居心地の良い場所は,「視点場」であり,適度に「他者」が存在する場所といえる.