日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第66回春季研究発表大会
セッションID: A2-02
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子どもの発達を促す木育玩具のデザイン開発
*林 秀紀志水 瞭斗櫛 勝彦井上 勝雄
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抄録

木育玩具とは、素材に木を使い子どもの知育や成長を促す効果のある玩具とした。これについて既往研究を調査した結果、木育玩具は、心理面や環境意識に関する効果は認められることが分かったが、知育など教育的な効果との関連性には、これまで具体的に分析した例が見られなかった。そこで、筆者らの先行研究「木育玩具の分類とその効果の調査分析」において、子供の知能と身体能力の発達に適した玩具を検証することができた。
本稿では、さらに子供の成長段階と木育玩具との対応関係を分析し、「子どもの成長に効果的な遊びと木育玩具の年齢別対応表」を追加作成した。プロトタイプによる検証の結果、対応表の有効性が明らかにされた。この資料はデザインガイドとしての役割を有する。保護者が木育玩具を購入するガイドとして、筆者らが以前作成した、「遊びの種類と教育効果との関係指標」よりもさらに具体的な内容を参照できる他、玩具メーカー、木工作家、デザイナー、学生などがデザインの根拠として有効活用を想定している。

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© 2019 日本デザイン学会
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