情報技術が「知識」を扱うようになっている. 例えばAIだ. 私たちは芸術デザインの観点から, 知識はどの様に外化されるのか, 扱うことのできる「知識」の「かたち」に興味を持った. 本稿では,それらの興味が動機となって参画した技術研究プロジェクトの中で, 私たちが行ったデザインの試みを紹介する. 知識を具体物の「かたち」にしてみることと, 「かたち」になった知識を人々が扱うことから, 新たな知識が生まれること(彼らが新たな知識がそこにあることに気づくこと)について述べる.
;ここでは「知識」を, 私たち人間が行う「行為」と複数の「行為の連なり」の説明と理解と捉える. 「行為の連なり」をより一般化すれば「行為間の関係」である. 知識は多くの場合「言葉」で表現される. そして言葉で表現された知識は, 私たちが生きて行為している現実世界の事象と結びついている.この様な知識観を持って私たちのデザインははじまった.