本研究は、遠隔コミュニケーションツールの可能性を探り、新規ツールの提案を目指した。先ず、既存ツールを用いた遠隔コミュニケーションを体験し、デバイスならではのコミュニケーションの価値を導出した。 次に既存のツールがサポートするコミュニケーションの要素を分類・モデル化することで、新規ツールの開発指針を定めた。 アイディア創出から音量差により会話をホッピングさせるアイディアにフォーカスし、その有用性を予備調査で確かめた。更に実現性の高いプロトタイプを制作し、インターフェースを検討することで、今までの遠隔ツールに無い会話体験ができるツールの開発ができた。今回、実用性の高いツールの開発を行い、それを用いた体験の新しさの検証はできたが、短時間の使用での調査のみを行なった。実際に想定していたテレワーク中の長時間の使用で、どのようなものが有用であるかの検証を今後の課題としたい。