本研究では、イノベーション創出における経営者の意思決定構造の理論的検討と、それを解決する為の方法論の開発を目的に研究を行った。
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;先行研究では、こうした問題を解決するには、経営者の「人間らしさ」と「対話」に目を向ける必要があるとされる。また、筆者の先行研究を通じて、経営の意思決定における人間らしさの要素を明らかにし、経営者ヒューマンシップ尺度と名付けた。
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;一方で、先行研究では、それを具体的にどう実務に適用することができるのかについて、その方法論が明らかになっていない。
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;そこで本研究では、経営者ヒューマンシップ尺度を高める対話をベースとした方法論を開発し、経営者あるいはそれに準ずるビジネスリーダー9名に対する実践的研究により、経営者ヒューマンシップ尺度の変化を分析することで、その有用性について検証を行った。
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;その結果、実施直後にヒューマンシップ尺度が向上しており、ツールがヒューマンシップ尺度の向上に寄与する事が判明し、本論文で構築した理論と方法論の妥当性が証明された。一方で、今後の課題は、継続性であることが確認され、日常的に続けられる仕組みが必要であるとの考察結果を得た。