本研究の目的は、福井県の地域資源を再認識・再発見し、発信することである。発信するにあたって福井県の魅力ある景観を記録し、視覚的に表現する手段としての「映像」に着目した。その表現方法として、ドキュメンタリーや観光PR映像といった直接的表現ではなく、〈物語〉を介在させた映画的手法で制作することとした。〈物語〉という虚構が、より普遍的に人の心を動かし、地域資源の魅力を引き出す可能性があると考えたからである。
;本稿では、筆者が脚本・監督・編集を務めた短編映画という実践的研究成果物を通し、地域資源を活かす表現手法としての〈物語〉について述べていく。