日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第67回春季研究発表大会
セッションID: T-06
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視覚障がい者の服薬状況に関する調査
*赤井 愛林 庭仰
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抄録

近年、日本では高齢化に伴い視覚障害者は増加傾向にある。また、高齢者は加齢にしたがい服薬数が増加傾向にあり、更に視覚障害を伴うことで、服薬時のトラブルも増えることが推測される。そこで本研究では、今後の服薬支援の方向性についての知見を得るため、視覚障害者24名に対し、服薬状況や服薬時に発生する様々な困りごと、それらを軽減するための工夫について半構造化面接を行った。その結果、盲・弱視者ともに「薬を飲み忘れる」「説明を覚えにくい」「複数の薬の組み合わせがわかりにくい」などの困りごとが高頻度傾向にあった。また、これらの困りごとに対する当事者の様々な工夫を『識別』『操作』『情報』の3つのカテゴリに分類し、当事者による工夫が比較的容易なものと、そうでないものを明らかにした。当事者による工夫が難しい困りごととして「塗り薬や点眼薬の容器の識別が困難」「液体薬の規定量がわからない」などが挙げられ、ジェネリック医薬品のデザイン改善や服薬支援ツールなどの必要性が示唆された。

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