日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第67回春季研究発表大会
セッションID: Z-12
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杖の使い勝手に関する意識調査
*李 芊芊北 徹朗小林 昭世中原 俊三郎
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キーワード: Cane, Impression
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抄録

目的:本研究は、高齢者だけではなく、非高齢者も対象とし、杖の使い勝手に関する高齢者と非高齢者の意識を明らかにすることを目的とした。そして、奥氏の「杖使用に関する意識調査」の結果に基づいて、杖に対する使用者の使い勝手の種類や役に立つ場所や、求める杖の形などのニーズを明確にするために調査を行い、杖の使用についてのデータを補完する。

;対象:非高齢者(20〜64歳)26名と高齢者(65歳〜)25名とする。方法:アンケート調査を実施した。

;結果:杖としての使い勝手の意識は、非高齢者と高齢者はほぼ同じで、T字杖は、使い勝手の形の認識が一番高かったタイプであった。高齢者と中年者が杖を役に立つと思うところは、坂道・階段と公共交通機関だと思われる。使いたい形状として、高齢者は T 字杖を選択した人が一番多かった。

;考察:本研究は、非高齢者と高齢者の杖の使用の意識を探るために、特に「使い勝手の種類」と「使われる場所」に関するデー タを得られたことは、有用であると考える。

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