長野県は「長野県営業本部」を昨年立ち上げた。その目的は「本県の農林水産物及び同加工品、伝統工芸品等の県外販路の開拓・拡大に向けた営業活動、情報発信等を実施し、生産から販売まで一貫したマーケティング支援体制を構築することにより営業力と発信力を高め、本県の『稼ぐ力』と『ブランド力』の向上を図る」ことである。これまでの行政は販売を支援することが少なかったと言えないだろうか。長野県営業本部は一体的な生産と販売を実現することで、この現状を変えようとしている。農業の生産力は徐々に落ちているが、これからは購入者の要望に向けて少量でも高品質なものを作るといった新しい型が期待されてもいる。これは、従来のブランディングの精度をさらに高めるものである。