新潟県長岡市与板町の街の中には、鉄板に「消」と印字された看板状のものが街の至る箇所に設置されている。消防団の方に尋ねると、これらは「消火活動時に水路にせきをして水を確保するために用いる板」なのだという。しかしこれらの板は最近使用された様子は無く、劣化が進行し放置状態となっており、このままではひっそりと街から姿を失いかねない。本研究では与板の消火活動用せき板の概要と現状・今後について調査し、さらにはせき板の存在とその価値を周知させるための発信手法やアプローチを探るために、小冊子『きえるかんばんマップBOOK』の制作と街歩きワークショップの開催を行った。