抄録本研究で対象となっている「芦炭窯」は、福井県福井市吉山町にある。このエリアは芦見地区と呼ばれ、芦炭窯は限界集落であるこの地区に一般社団法人限界集楽A43により平成28年(2016年)に建てられた。その後、芦炭窯を中心とした集落での取り組みを取材しながら自身も実際に活動し、限界集落で炭づくりを継承する若い担い手作りを模索してきた。そこで新たな取り組みとして、限界集楽A43の代表である藤井啓文氏は、炭を作る際に出る灰を利用して、弱アルカリ性の洗浄剤を作り販売する事業に着手した。本稿では、芦炭窯で作られた新たな商品をどのように周知させる事が出来るかを検討するとともに、炭づくりから生まれた洗浄剤のプロモーション動画の制作についてまとめ検証する。