本稿では,フォントが与える印象とその要因となる形態属性との関連性に焦点を当て,線幅の変化の度合い,横画の角度,HLAC等の独自に考案した属性も計測し,印象との相関を分析した。分析結果から,これらの属性は,実際の印象評価との相関が見られたため,フォントの形態的特徴を説明するのに有効な指標となることが示唆された。また,少数のフォントから多数のフォントの印象を推測する予測モデルも検討して提案した。推測の精度に関しては検証する必要があるものの,フォントの形態属性から印象評価を推測するひとつの手法として今後さらに発展の可能性があると言える。