アイディエーションを進めるためのワークショップツールとして、曖昧な目的や、曖昧な問題設定にアプローチするためのツールを検討してきた。これまでのツールは、ツールの使用目的を明確にし、その目的に則した設計をし、さらに場合に応じて改変しながら使用してきた。しかし、実際のツールの使い方を観察すると、時間的な制約から、当初想定したように使われず設定項目が埋まらないなど、必ずしも有効な設計になっていないことがわかった。そこで、今回は、アイデアスケッチとシーンスケッチという2つのツールを取り上げ、使用状況の把握・分析をおこない、分析に応じたツールの改善を試みるとともに、ファシリテーションも合わせて検討する。