日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第68回春季研究発表大会
セッションID: P1-26
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情緒体験を蓄積するツールの考案
感性を育てることを目指して
*田中 杏佳佐田 美渚木谷 庸二
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抄録

今日、我が国をはじめとする先進国では身の周りにものが溢れ、人々はものに対して機能的便益ではなく、情緒的便益、さらには自己実現を求めるようになった。そういった流れから、ものづくりの現場では人の「感性」というものを明らかにし、いかに人の「感性」に訴えるものを創るかという取り組みがなされるようになった。

また、近年はAI技術の発達が目覚ましく、人々の生活がより便利になる一方で、人間独自の価値も問われるようになった。「感性」こそが人間らしさでもあり、個性でもあるとすれば、それを各個人が大切に捉え、育んでいくことで、共存が可能になるのではないかと予測される。

現状、「感性を育てる」ことに関する研究や書籍の大多数は幼児期・児童期を対象としたものであり、また、成人期を対象としたものは、そのほとんどがアート鑑賞による観察力の向上を勧めるに留まっている。

本研究では、成人期を対象として、感性を育てるために有効だと考えられる方法を明らかにした上で、それを実践できるツールを考案することを目的とする。

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