日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第68回春季研究発表大会
セッションID: P2-01
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苗族の伝統的服飾「百鳥衣」の形態と図柄の構造分析
-中国貴州省黔東南自治州における実態調査を中心として(2)
*王 建明植田 憲
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キーワード: BAI NIAO YI, Miao People, Pattern
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抄録

伝統的な服飾である「百鳥衣」の形態,図柄の構成要素を把握し,「百鳥衣」の形態と図柄の構造を明らかにした。分析の結果以下の知見を得た。(1)苗族人は「百鳥衣」形の「表・裏」「上・下」の構成を用いて,図柄の数量,図柄の形の変化,図柄の寸法、図柄の位置の諸要素で日常生活と非日常生活が表現されている。苗族の人びとが持っている「天上・他界」「地上・人間」などの世界観を示している。(2)図柄をデザインすることは,苗族の人びとが自然のさまざまな生物を観察した上で,春夏秋冬の季節変化を把握し,農耕作業を行い,自然とともに共生している人間の知恵を十分に示している。(3)苗族人は日常の生活において服飾形態,図柄を用いて,目に見えないモノ・コトを表現しているが,一方人間の生活はいくつか目に見えないモノ・コトの支配を受けていることがうかがえる。

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