日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第68回春季研究発表大会
セッションID: P2-02
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自然資源活用の知恵の集積に基づく地域づくりの実践
―千葉県木更津市 ・山武市・南房総市における内発的な活動を目指して―
*高橋 真央青木 宏展植田 憲
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抄録

今日、急速な開発や近代化・都市への一極集中に伴い、これまで地域社会において育まれてきたさまざまな関係性・構造は変容し、過疎化や高齢化が深刻となりつつある。それに伴い、古くから培われてきた自然と共生した生活やそこに息づく知恵は消失の一途を辿っている。このことは千葉県においても例外ではなく、各地で人と自然、また地域住民同士の関係が希薄化する傾向にある。しかしながら、その一方で、一部の地域では、現在でも人と人とが関わりながら多くの自然資源が活用している。

 本稿は、千葉県木更津市・山武市・南房総市において、筆者らが実践してきた地域資源の再発見・再確認の過程から得られた自然資源活用の知恵を集積し、地域住民と活用・共有することで、今後のよりよい生活・内発的地域づくりのあるべき姿を導出することを目的としたものである。

 調査・考察の結果、これまで積み上げられてきた自然資源を活用する過程では、生活者自身が地域資源を組み合わせ、人と人の交流・繋がりから、その人らしさや地域らしさを育てることで生きがいをも創出してきたことが窺えた。そのため、自然資源活用の知恵こそが、持続可能な生活を成立せしめてきた要因であった。

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