日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第69回研究発表大会
セッションID: 6D-01
会議情報

クリエイティブオフィスの特徴と変遷(その1)
ー日経ニューオフィス推進賞の受賞作品を対象としてー
*藤田 成羅山城 清香伊藤 孝紀岡田 亮汰
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究では,日経ニューオフィス賞における受賞作品を対象とし,ワーカーの感性と創造力を高め,知識行動を誘発する空間の特徴と変遷を明らかにすることを目的とする。  対象の受賞作品を,設定したアイテム・カテゴリーを用いて集計し,属性の視点から受賞作品の傾向を明らかにした。その後,日経ニューオフィス賞受賞作品を紹介する書籍における,キャプションのテキストマイニングをおこない,空間の設計意図やデザインを把握した。また,掲載写真から空間構成・家具・仕上について定量的に把握するため,アイテム・カテゴリーを設定し,5年毎の年代別に集計した。  作品概要において,東京23区内に新築する本社が多く,改築による作品が増加していることが明らかとなった。また,テキストマイニングにおいて,執務室は開放的な空間とし,打合せスペースを設置するなど社員同士の交流に重点をおいていることがわかった。会議室は多様なツールを用いて社内外の情報共有をする場とし,ガラス張りにすることで他空間と関係をもつ環境としていることがわかった。共用空間はカフェの設置などにより社員の出会いを誘発し,交流を促していることがわかった。

著者関連情報
© 2022 日本デザイン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top