主催: 日本デザイン学会
会議名: 日本デザイン学会第71回研究発表大会
回次: 71
開催地: 九州産業大学
開催日: 2024/06/21 - 2024/06/23
近年,オフィスワーカにおける腰痛(Low back pain: LBP)が問題視されている.LBP予防のための姿勢改善システムに関する既往研究では,ユーザの姿勢をモニタリングし,画面通知や音および触覚刺激による提示を行うことで姿勢改善を促す方法が用いられてきた.しかし,これらは強い介入効果による作業負担の増加が課題とされており,代替手法として介入効果の弱い視覚提示の提案が行われている.介入効果の弱い視覚提示は,ユーザが主体的に提示を受け取ることで,心理的・認知的負担の低減につながると考えられる.さらに,二次元画面上に提示されたロボットよりも三次元のロボットの方がユーザの行動意欲を掻き立てる効果があるという研究事例もあり,姿勢改善を促すシステムにおいても同様の効果が期待できる.しかし,このことは定量的に評価されておらず,検証の余地が残されている.そこで本研究では,ユーザが主体的に提示を受け取ることができる姿勢改善システムを構築し,その心理的・認知的・身体的効果を評価した.その結果,パフォーマンスに影響を与えることなくより良い姿勢を促すことが確認され,提案システムの有効性が示された.