日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第71回研究発表大会
セッションID: A2-01
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好奇心と興味をもたらす人工物の「動き」のデザイン生成技術
探究サイクルモデルに基づく美的な動きの設計
*本多 詩聞柳澤 秀吉加藤 健郎
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キーワード: Motion Design, Curiosity, Inquiry
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抄録

製品のデザインにおいて、製品の動きは機能の実現と美的品質に寄与する。好奇心や興味をもたらす動きは、ユーザの探求心を刺激し、製品への愛着を深める契機となることが期待される。本研究では好奇心と興味を、探求を推進する感情として位置づける。典型的な動きからの最適な予測誤差が興味を生み出し、予測誤差の変動が好奇心をかき立てると演繹した。探求サイクルは、脳の統一原理である自由エネルギー原理に基づく感情の数理モデルである。探求サイクルに基づき、予測誤差の変動を好奇心、予測誤差の減少を興味の尺度として定式化した。さたに、予測誤差とその変動を独立に制御して動きを生成するシステムを開発した。生成した動きを用いて被験者実験を行ったところ、興味の評価が予測誤差に対して上に凸となることが確認された。また、予測誤差の変動が好奇心を高めることが確認された。実験結果とモデル予測との一致から、好奇心と興味を効果的に喚起する動きのデザインには、典型的な動きからの適度な逸脱と予測誤差の変動が関わっていることが示唆される。デザイナーやエンジニアは、これらの洞察を用いて美的に魅力的な動きを創出することが期待される。

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