主催: 日本デザイン学会
会議名: 日本デザイン学会第71回研究発表大会
回次: 71
開催地: 九州産業大学
開催日: 2024/06/21 - 2024/06/23
2001年5月、国際生活機能分類(ICF)がWHO総会で採択され、環境因子により人の健康状態、障害の程度などが変容することが示された。障害は、社会が設けている障壁の問題であり、身の回りの環境デザインについても、障害者がどのように捉え感じているのかを明らかにすることが、喫緊の課題である。しかし、フロアマップのデザインにおいては多種多様なデザインが存在するものの、わかりやすさの観点におけるグラフィックの詳細なエレメントに関する実証的研究は、未だ少ない。 そこで本研究では、誰にとってもわかりやすいフロアマップにおけるグラフィックエレメントを明らかにすることを目的とした。そのため、視覚情報処理の観点から、九州大学大橋キャンパス芸術工学図書館フロアマップのグラフィックデザインを制作、実装した。そのデザイン評価として、障害がない成人と知的障害がある成人を対象に、実環境におけるWayfinding行動調査及び、主観評価を実施した。 障害の有無に関係なく、「奥行き表現: 特に階段の立体表現」が主観的にわかりやすいことが示唆された。また、知的障害がある成人の自立的なWayfinding行動において、方向系サインの設置位置やサイン教育の重要性が示唆された。