抄録
水蒸気爆砕法で得られるリグニン(以下爆砕リグニン)の熱硬化性材料への応用を検討した。爆砕リグニン/エポキシ樹脂及び爆砕リグニンを用いたフェノール樹脂を作製,評価した結果,石油由来フェノールノボラックを用いた樹脂に比べて,耐熱性,機械特性に優れていた。また,樹脂組成や充填材を最適化することで,成形材料の流動性を制御し,圧縮成形,トランスファー成形,射出成形による複雑形状品も成形可能であることを確認した。さらに,爆砕リグニンを用いたフェノール樹脂成形材料では石油由来フェノールノボラックを用いたときに比べて,銅やアルミに対する接着強度が向上した。