主催: 日本デザイン学会
会議名: 日本デザイン学会第71回研究発表大会
回次: 71
開催地: 九州産業大学
開催日: 2024/06/21 - 2024/06/23
本論は芝浦工業大学内の施設であるオープンラボにおけるフリーアドレス・レイアウトの効果や使用者の状況を分析し、同大学におけるフリーアドレスの導入がより効果的となる什器の提案を目的とする。オープンラボの特徴に基づいて、什器の使われ方について観察調査を行った結果、椅子が使用後も元の位置に戻らず数的な偏りが生じていることが明らかになった。また、催事時には意図的な配置変更があり、その理想的な椅子と机の数的比率が異なることが分かった。この実態を踏まえ、机と椅子の比率を自由に調整できる什器のコンセプトを提案し、椅子の背板が机の天板に変形するプロトタイプを作成。そのアンケート結果をもとに改善を施したプロトタイプ2を用いて、それが導入されたオープンラボのイメージ評価を行った。結果として、提案したコンセプトや什器に対する期待と評価は高かったが、空間としては従来の大きな机や多様な椅子が用いられていることによる利点の喪失が懸念された。同様に、はじめからオープンラボ全域に什器を導入する計画に対しても慎重な意見が寄せられた。