日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第71回研究発表大会
セッションID: B4-03
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工業製品としての「最初のスタッキングチェア」とその系譜
*碓井 厚希赤井 愛
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キーワード: Stacking, Chair, Furniture
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抄録

現在、「いす」の中の一つのジャンルを形成するスタッキングチェアおよびスツールはあらゆる空間で使用されている。しかし、これらがどのようにして生まれ、広がってきたのかを知る人は多くはない。本報ではまず初めにスタッキングチェアおよびスツールを定義した上で、これらがどのようにして生まれ、現在まで広がり続けたのかを捉えるため、スタッキングを意図して設計、量産された最初の「いす」に焦点を当てた。時代を遡るにつれ、「いす」全体の資料におけるスタッキングチェアおよびスツールに関する資料が少なくなる中、「最初のスタッキングチェア」を位置付けるための根拠として特許に目を向けた。欧州の特許検索サイト「Espacenet」の中で得られた一番古い特許を根拠として、他に見られる近い時期にデザインされたスタッキングチェアおよびスツールと比較した上で「Multipl‘s」を「最初のスタッキングチェア」と位置付けた。「Multipl‘s」を調査する中で、本体の特徴である凹型の形状の脚を軸に、「Multipl‘s」を起点としたスタッキングチェアの系譜を見出すことができた。

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