主催: 日本デザイン学会
会議名: 日本デザイン学会第71回研究発表大会
回次: 71
開催地: 九州産業大学
開催日: 2024/06/21 - 2024/06/23
工芸産業では、生産額と従事者が減少しており、産業の継続性の観点から、生産性や利益率の向上が必要である。
岩手県工業技術センター産業デザイン部(以下:当部)では、これまで木材CNC加工の活用とその効率化を進めてきた。定盤への固定部分とサポート部分の付与により、自動両面加工を達成したが、サポート除去の手間、材料の歩留まり悪化といった課題がある。
本研究では、木材CNC加工における課題解決のため、新たな木材加工技術の確立を目的としている。また、複雑形状の木製品に対して、3Dプリンターを活用したサポートレスなCNC加工を可能とすることを研究目標としている。
当部では、木材CNC加工における3D治具の使用実績が無いため、3D治具を使用した単純形状の切削実験を行い、各種情報を収集することにした。実験結果から、各測定箇所の寸法精度は許容値内(許容値は、製造現場からのヒアリングから定めた。)に収まっており、3D治具への活用が可能であることがわかった。
3D治具は、3次元加工された木材を真空吸着固定し、CNC加工を可能にすることが明らかとなった。3D治具の活用により、複雑形状の木製品をサポートレスにCNC加工できる可能性が示された。