日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第71回研究発表大会
セッションID: PA-24
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イラスト制作の上達プロセスにおけるデザイン知研究
*佐々木 亮太元木 環
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抄録

第一著者は幼少期から現在まで継続的にイラスト制作に取り組んでいる.本研究では,第一著者が自身の持ち合わせるスキルに対し課題を設定してイラストに向き合うプロセスに起こる,小さな上達へのブレイクスルーとなる行為や知覚,思考の変遷を捉え,第一著者のイラスト制作の上達に資する身体性を含む統合的な創作の知を明らかにする.第一著者が一人称的に思考を記述したイラスト制作ノートを,第二著者と見直し分析した結果,制作開始前にも制作開始時点では意識していない動機の種が存在した.動機の種は制作目標に通じており,制作過程で参考にしているキャラの情報や,描いた線などから気づきを促し,要素が繋がることでイラストの方向性,全体の構成やストーリー,絵柄や線種の選択などの部分的な表現決定を支える要因として作用していることがわかった.これらのことは第一著者本人であっても,制作時には明確に意識しておらず,一人称的な記述とその分析によって徐々に明らかになっていったといえる.

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