主催: 日本デザイン学会
会議名: 日本デザイン学会第71回研究発表大会
回次: 71
開催地: 九州産業大学
開催日: 2024/06/21 - 2024/06/23
本研究では、子どもが慣れない病院内での移動を体験するためのプレパレーションツールとして、3次元フルドーム型VR映像を開発した。子どもの視点、親の視点、着ぐるみキャラクターが登場する前2つの視点の映像の計4本のVR映像を制作した。完成した動画をVR HMDを用いたVRプレパレーションに使用し、口頭プレパレーションとの効果の違いを分析した。その結果、視覚的アナログ尺度を用いた評価では、口頭プレパレーションとVRプレパレーションの差はほとんど見られなかった。しかし、親目線でVR映像を視聴した場合、子どもの不安状態が半減することがわかった。また、アンケート調査の結果、着ぐるみキャラクターを登場させないVR映像の方が、口頭プレパレーションよりも理解度が統計的に高いことが明らかになった。さらに、心拍データを用いた評価では、VR映像に着ぐるみキャラクターが登場すると、被験者の心拍数が上昇する傾向が見られた。