抄録
ユーザニーズに適した製品の開発を目指す人間中心設計では、開発初期段階での簡易試作の繰り返しによる具体化と検証が有効である。例えば、通電使用する機械や電子機器でのユーザの操作に起因して動作するインタラクティブな機能の検討では、加えて具体的なユーザ体験(UX)が理解できれば、より円滑に開発が進められると考える。本研究では、人間中心設計の考え方と簡易試作手法を基に、企業の企画、設計担当者など、デザイナー以外でも手軽に活用できるUXプロトタイピング手法として、簡易試作に可動部や電子工作キットを用いて機能を追加し、実際に動作させることでUXのリアリティを高める「拡張簡易試作」を開発した。