抄録
盲児は光による時間の認識が難しく、概日リズムが乱れやすい。そのため、睡眠の質が低下しやすく、生活リズムの形成が課題となる。また、全身運動の機会が限られることで日中の活動量が減少し、適度な疲労を得にくいことも睡眠に影響を及ぼす。本研究では、これらの課題を解決するため、盲児が遊びながら時間の流れを理解し、生活リズムを身につけられるプロダクト『おひさまピアノ』を提案する。 『おひさまピアノ』は、床に配置するモジュール型のインタラクティブ遊具で、子どもが踏むと音が鳴り、光が変化する仕組みになっている。時間帯ごとに光るタイルが異なり、遊びを繰り返すことにより自然に時間感覚を学ぶことができる。また、全身を使った遊びによって身体活動量を増やし、適度な疲労を促すことで良質な睡眠につなげることを目的としている 今後は、より多様な遊び方を導入し、支援者との情報共有を進めながら、『おひさまピアノ』が盲児の生活リズムの形成にどのように寄与するかを検証し、その有用性を評価していく。